鹿成獣の腰椎
腰椎は6つの椎骨で構成されています。写真左側が胸椎側です。右側は仙骨に繋がります。なお写真は雌鹿の骨です。
胸椎側の関節が凸、仙骨側が凹になっておりそれぞれが連なっています。椎骨と椎骨の間に「椎間板」が有ります。椎間板は標本を作る過程で溶けてしまいます。
腰椎 横側

腰椎 腹側

各椎骨 背側

各椎骨 横側

各椎骨 腹側

鹿幼獣の腰椎
基本的には成獣と同じですが関節部分の骨化が進んでいません。写真の骨は雄鹿です。
関節部分は骨化が進んでおらずハート型の骨が剥がれます。本来は軟骨でくっついていますが標本作成途中で剥がれてしまいます。凸が胸椎側、凹が仙骨側です。

下の写真は第一腰椎です。ハート型の骨はそれぞれがパズルのようにぴったりとはまります。凸側が胸椎側です。



凹側が仙骨側です。



成獣と幼獣の腰椎比較
成獣と幼獣の胸椎の比較です。大きさはあまり変わらないようです。

第一腰椎
左が成獣、右が幼獣です。胸椎から繋がっています。




第二腰椎




第三腰椎




第四腰椎




第五腰椎




第六腰椎
仙骨に繋がります。




解体時の腰椎の刃の入れ方
腰椎をあまり切ることは無いと思いますが以下のように切ります。
参考文献
書籍
鹿の骨格の3Dデータが有ります。
ニホンカモシカは牛の仲間ですが骨格が酷似しているため参考にさせてもらいました。
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