鹿成獣の仙骨
仙骨は5つの椎骨で構成されていますが、成長につれこの5つの椎骨は1つの骨になります。写真左側が腰椎側です。なお写真は雌鹿の骨です。
- 仙骨
- 第一仙椎
- 第二仙椎
- 第三仙椎
- 第四仙椎
- 第五仙椎
第五仙椎は第四仙椎と癒合していますがこの個体は標本を作る過程で分離してしまいました。
第五仙椎は奈良文化財研究所の資料では仙骨に含まれないようです。しかし成長につれ第五仙椎は癒合されるためここでは第五仙椎として扱っています。
写真下側の仙骨は雄鹿(推定4歳)の仙骨です。第五仙椎が癒合されています。
仙骨 背側
仙骨 腹側
仙骨 前側
仙骨 後側
鹿幼獣の仙骨
成獣とは異なり骨化が進んでおらず1つの骨に成っていません。写真の骨は雄鹿です。
各仙椎の間が骨化が進んでおらず分離します。それぞれの仙椎は1枚の板状の骨を挟んで結合しています。右端の骨は撮り忘れたのではめ込んであります。
成獣と幼獣の仙骨比較
成獣と幼獣の仙骨の比較です。左が成獣、右が幼獣です。
参考文献
書籍
鹿の骨格の3Dデータが有ります。
ニホンカモシカは牛の仲間ですが骨格が酷似しているため参考にさせてもらいました。
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